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東北地方太平洋沖地震についての取り組み

東北地方太平洋沖地震

 去る2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴う大津波による被害につきまして、謹んでお見舞い申し上げます。また残念ながら犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様には心よりの悔やみを申し上げます。
 今なお懸命の救助・復旧活動を行われてる方々の安全をお祈りし、一日も早い復興を心から願っております。

 

文友会の取り組み

 文友会では、これまでも(財)京都古文化保存協会と共同で文化財の保護・修復に関する文化財ドック事業を行ってまいりました。この度の大震災についても、被災した文化財の修復・保全・応急処置について可能な限りの支援と協力に努めたいと考えております。
 これまで培ってきた文化財の保護と修復の知識・経験を活かし、今回の震災と津波で被害を受けた文化財の修復に関する情報をWEBその他を通じて発信し、そのアドバイスや実作業に至るまで、出来る限りのお手伝いをさせていただきたいと考えております。

 つきましては、文化財の被害とその修復等につきまして、ご質問やご相談等ありましたら、下記文友会事務局までお気軽にお問い合わせください。

 お 問 い 合 わ せ
文友会事務局
〒601-8308 京都府京都市南区吉祥院向田東町8番地 (株)奥谷組 内
TEL:(075)313-6533(代) FAX:(075)312-8417
E-mail:okutani@kyoto.zaq.ne.jp

 共 催
財団法人 京都古文化保存協会
http://www.kobunka.com/

 

 

被災した文化財の処置について

 

表具・障壁画・古文書・冊子など

 ・表具や障壁画に水が掛かったり、水没した場合は、まず乾かすこと。その際、直射日光やドライヤーなどは避け、出来るだけ低い温度の風通しの良い所で行う。

・乾いたら、泥や汚れを本紙に無理の無いよう柔らかい筆などを使い丁寧に取る。軽く払うようにして取り、残った汚れは必要以上に取らない。

・冊子や表具がくっついて開かない場合は、無理に開けずそのままにしておく(本体が損傷する恐れがある為)。

・破損した状態ならば、その破片は捨てずに保管しておく。

・保管しておく場所は、カビが発生しないよう直射日光が当たらず湿度が少ない所にする。

・もし本体が破れていてもセロテープや画鋲などでとめない(本体に粘着成分やサビが附着する恐れがある)。

・それぞれの破損状況によって処置の仕方、修理の仕方が変わるので、まず専門家に問い合わせること。

※ お近くの行政機関に相談。

 

建造物塗装・彩色の修復について

●丹塗り(朱塗り)塗装・彩色された建物が泥等で汚れた場合

 塗装の顔料(絵の具)には、耐水性(ペンキ、アクリル顔料)のものとそうでないもの(伝統技法を用いた塗装方法)があります。
 汚れを除去する際は、先ずどちらで施工されているかを見極める事が大切です。
 耐水性であれば水ぶきにより汚れの除去ができますが、そうでない場合は水分を完全に乾燥させてから、やさしく刷毛や乾燥したやわらかな布で除去して下さい。
 どちらの場合も、経年により絵の具の固着力は弱まっていると考えられますので、やさしくていねいに扱う事が肝要です。
 塗装が剥がれ落ちている場合は、本格的な保存修理が必要となりますので専門業者にお問合せ下さい。

 

今後も文友会では、被災した文化財の修復に関する情報を発信していきます。

 

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